とまとランドいわきでは、農産物の生産におけるトレーサビリティという考えに基づき、栽培・防除履歴を公開していきます。 

トレーサビリティとは？

播種(はしゅ)

○１回目播種
平成２４年５月１９日　りんか　２０，０００粒

　　　　　　　　　　　　　カンパリ　　５，０００粒

　　　　　　　　　　　　　アイコ　 　　３，０００粒

　　　　　　　　　イエローアイコ　　３，０００粒

　　　　　　　　　　　　　ラブリーさくら　３００粒

                             パプリカ　　２，０００粒

　　　　　　　　　　当社独自品種　１，０００粒

○２回目播種
平成２４年７月２５日　りんか　　２５，０００粒
　　　　　　　　　　　　　カンパリ　　５，０００粒
　　　　　　　　　　　　　

トマトの種です。

こんな小さな種が３ヶ月後にはまるまるとしたトマトになるんです！

写真のような播種用のロックウール（石綿）ミニポットにピンセットで一粒ずつ種を埋め込んでいきます。

写真のような播種用のロックウール（石綿）ミニポットにピンセットで一粒ずつ種を埋め込んでいきます。

写真に写っている方々は、とまとランドいわきのスタッフ達です。ちなみに、この時の温度は３０℃を超えていました・・・

種をすべて埋め込んだミニポットは、一枚ずつ育苗箱に入れて養液に浸します。

養液に浸したあとは、写真のような育苗機に重ねて芽が出るまで温度・湿度を保ちます。

すべて重ねたら、カバーをして３〜４日このままにして、芽が出るのを待ちます。

発芽

○１回目播種分　平成２４年５月２２日

○２回目播種分　平成２４年７月２７日

種まきから３日後、芽が出てきたので育苗室に移しました

この写真ではわかりづらいですが、よ〜く見ると何やら白いつぶつぶが・・・

角度を変えて見てみると芽が出てきているのがわかります！！でもなんかただのもやしみたいですね・・・

このまま光・温度・湿度を適正に保って、毎日１回程度養液をかけて数日間待てば、いよいよ栽培室に植えかえすることになります。

芽揃い

○１回目播種分　平成２４年５月２５日

○２回目播種分　平成２４年７月３０日

もう少しで栽培室のキューブに移植できそうです。
トマトの苗って、はじめはこんなのだって知ってました？

ちょうどこの日に、トマトの苗を移植するロックウールキューブを栽培ベットの上に並べました。

これは、並べる前のロックウールキューブを養液に浸しているところです。ロックウール全体に養液がしみ渡らせるための作業です。これがけっこう大変なんです、なんせ約６万個分ですから・・・

こちらは、２回目に種をまいた分です。まだちょっと仮植するには早いかな？

移植

○１回目播種分　平成２４年６月１日

○２回目播種分　平成２４年８月８日

苗もそろそろ移植の時期となったので、育苗室の苗箱から栽培室のロックウールキューブに移植しました。写真のように、育苗用のロックウールファイバーをちぎってひとつひとつロックウールキューブの穴に植え付けていきます。

この時の苗の大きさは約５ｃｍ程度です。

この苗が約３ヶ月後にはトマトの実を成らせると思うと今からわくわくします。

あとは、温度・湿度に気を配りながら定期的に養液を供給してやればすくすくと育つはずです。

誘引

トマトの茎を一定の方向に揃えて伸ばすために、上から垂らしたひもをひと巻程度巻きつけます。トマトの芯を折らないように慎重に巻きつけていきます。

緑も鮮やかになり、順調に成長しています。

トマトもあっという間にこんなに育ちました。

さっきから画面の上のほうに見える黄色いテープは『ラノーテープ』といい、トマトに発生しやすい『オンシツコナジラミ』の発生を抑えるためのものです。

芽かき・巻きつけ

トマトの成長を促がすために、余分な芽（わき芽）はすべて取り除きます。

わき芽を取り除く前の状態。

わき芽を取り除いた後の状態。
なんか、寂しくなった気もしますがトマトにとってはこれでいいんです！

もう一度、わき芽を取り除く前の状態

そして、取り除いた後の状態。違いが分かるかな？

そして、前回の『誘引』後から伸びた部分にひもを巻き付けていきます。これが葉っぱ同士が絡み合っているために、なかなか難しい！

この時期になるとトマトの成長が早くなるので、スタッフも急ピッチで作業を進めます。

ちょうどこの頃、最初の花が咲きました。
そろそろ受粉の時期かな？

トマトの花は黄色だということは知っていましたか？
咲いて３日後にはもう、しぼんでしまいます・・・

作業後の状態

７．定植

○１回目播種分　平成２４年６月１５・１６日実施

○２回目播種分　平成２４年８月予定

第１花房の着果が確認できたので、仮植（かしょく）状態だった苗を定植（ていしょく）しました。

写真でもわかるように、キューブの下にある白い『スラブ』の定植穴に植え替えます。こうする事により、今まで抑えられていた根の量が一気に増え、成長も一段と進みます。

第１花房の着果を待たずに定植してしまうと、茎の勢いが強くなりすぎてしまい、管理が大変になります。

定植が終われば、とりあえずは一安心です。

クロマルハナバチ放飼

○１回目播種分　平成２４年７月３０日放飼

○２回目播種分　平成２４年８月下旬放飼（予定）

トマトの授粉には、授粉を目的に飼育された『マルハナバチ』の力を借ります。当温室では環境や生態系への影響を考慮し、日本在来種である『クロマルハナバチ』を利用しています。

クロマルハナバチの巣箱です。

遠く海外からやって来て、まだ新しい環境に慣れてないようで、ハウス内をくまなく調査（オリエンテーションというらしい）しているところです・・・

なんて思っていると、勇気ある１匹が早速授粉作業を始めていました。

写真のように、花のおしべのところにつかまって羽を振動させることにより、おしべの中にあるめしべが受粉します。
そして、ハチ達の目的である花粉集めもちゃんと行い、巣箱に持って帰ります。

写真をよく見るとハチの足のところに黄色い固まりが見えますが、これが集めた花粉です。このハチはだいぶ欲張りなようです。いや、働き者のようです。

着果

１回目（温室２）　平成２０年８月７日確認
２回目（温室１）　未実施

第１花房の始めの花が着果（実がついていること）したのが確認できました。

とりあえずはひと安心です。

桃太郎８（エイト）以外の品種も、着果したのを確認できました。
これはカンパリという品種で中玉のフルーツトマトです。ちゃんと房で実がついてます。

１０．第２〜３果房着果

○１回目播種分　平成２４年７月中旬

○２回目播種分　平成２４年９月ごろ

トマトの生育も順調に進み、第３花房が着果しました！

収穫開始！

○１回目播種分　平成２４年８月１０日ごろ予定

○２回目播種分　平成２４年９月中旬ごろ予定

『桃太郎』の一段目がそろそろ色づいてきたので、いよいよ収穫開始です！